心底嬉しいことがあった。
だからそれを書き記しておきたくて、ブログを開いています。
国語の宿題で日記みたいなものがあって、日記を書くこと自体が趣味と化している私としては最高です。
それをだ調で書いたものですから、ですます調がわからなくなってきました。感情のまま書いているからか、余計分かりずらいものになりそうです。
軽音部が始動しました。
ようやく、遂に、理想が形になる日が来ました。
急いで着替えて、ベースを担いで。
真っ暗なバンドルームを開けてもらって、準備をしていたらメンバーたちが続々と集まってきました。
いつものバンドメンバーと、軽音部に入ってくれたギタリストたち。
この状況で、既に嬉しくてたまらない自分がいました。
だって、できたんだもん。軽音部。
何故かにやけているドラムとギターを横目に、浮ついた心でベースを弾きます。
するとギターから、
何やらおもむろに二つの箱とコードを渡されます。
「これどうぞ」
みたいなことを言われて、手渡されるはエフェクター。
……まじですか。
なんとなく、ブログ読んでそんな気はしたけどっ、、え?
もはやどんな反応すればいいかわからんて。
本当にありがとう、大切にいっぱい可愛がります。
あまりに動揺しちゃって薄っぺらかったから、今言います。
死ぬほど嬉しい。
始まるバンド練習。
しかしなんだかんだ曲が弾けないからと、外で練習しにいくリードギター。あまりの通常運転。
そしてやっぱり、宣伝不足だったからか、誰も来る人がいなかったわけです。
知っている後輩なんて一人もいないし、どうやって宣伝するんだと言う話です。
二人で合わせたりしながら、リードとドラムを待ちます。
曲を何回か合わせていたら途中で、マイクスタンドに不調が生じたんですね。
曲中にがくんってスタンドが下がったりして。
なので新しいマイクスタンドをゲットすべく、部屋を出ました。
スタンドを片手に部屋へ戻ろうとすると、何やら声が聞こえるじゃないですか。
ドアのガラス越しから、その人影を確認します。
同学、ではない。先輩?……でもない。
……後輩じゃん!
後輩たちが何やら楽しげに話していました。
右手にスタンド、もはや剣のように担がれたそれを握りしめながら考えました。
これまた一世一代のチャンスだと。
ここで話しかければ、後輩が来てくれるかもしれない。
怖い、でも勇気を出すのは、こう言う時のはず。
ドアから覗く不審者だった私は、覚悟を決めました。
「バンドやってるんだけど、見に来ない?」
散々迷ったのに口を開けば簡単に言葉が出て、一瞬でも恐怖を覚えた自分がおかしくなります。
「軽音部見学のために来ました!」
そうやって笑って言われたものだから、もう驚きすぎて。
あれ、来てくれる子いるんだって。
嬉しくてたまらなくて、スタンドを持ちながら走りました。
「聴いて驚け。後輩連れてきた!」
そう高らかに宣言した後、後輩とバンドルームへ向かいました。
やっぱりメンバーたちは驚いた顔を浮かべていて、おかしくなりました。
結局今練習していた曲を披露することにして。
まだ真新しいマイクの前に立つギターと、今まさに譜面を覚えたギター、ドラムと音を合わせます。
私もピックで弾いてるから余裕はなくて、それはそれはぐちゃぐちゃでした。
でもふと顔を上げればメンバーと目があって。
ドラムを見れば、いつものように死んだ顔で叩く彼がいて。
後輩の前で演奏できて嬉しいとでも言ってるかのように、にやけたギタボがいて。
リードはいつものように肩をすくめて、仕方ないかのように笑うのだから。
欠けた演奏でも、それがきっとこのバンドで、だからいいんだって。
久しぶりに誰かの前で演奏できることが、あまりにも楽しかったのです。
やっぱり自分たちのことを見てくれる人がいるって、あまりにも幸せだよなぁ。
それも待ちに待った、入部希望だと言ってくれる後輩たちなんです。
満たされすぎてて、ちょっと怖いくらいです。
後輩の一人が
「バンドやるならベースやりたいと思ってました」
なんて言ってくれて。
あまりにも嬉しすぎて、困ったものです。
ベースを知ってるだけでもう十分なのに、やりたいって言ってくれる子いるの。
ギター持ってた子も似合ってたしさ。
見にきてくれて、楽器を触っている後輩を見て思ったんです。
努力が実るその瞬間って、こんなにも輝くんだって。
やっぱりにやけは止まらなくて。
これも全部、頑張ったからなはずなんです。
後輩が帰った後、徐に一曲を弾くことになって。
全員テンションが高かったから、それはもうノリノリなわけです。
こうやって合わせる曲が、一番楽しいんですよね。
帰り道。
ギターとドラムと全員で歩いて、たった3分の道だったはずなのに、それだけでもう嬉しくてたまらなかった。
メンバーもそれは同じで、ギタボとは部活を作ってきた者として、二人しておかしいくらい笑っていました。
頑張ってよかったよ。