氷菓を食べながらブログを書く、今日この頃。
何もないと思っていたはずの1日は、お母さんの一言で色々起こることとなります。
「仕事終わったら、ショッピングモール行かない?」
外に出ました。2日ぶりです。
エアコンとはまるで違う、生温い風を受けながら、サンダルをペタペタ歩きます。
イヤホンからは、聞いてるだけで心が躍るような眩しい夏の歌。
そしてそれを遮るように、蝉の声が聞こえます。
スネアしか聞こえないからどっかで一斉に止んでほしい気もするし、夏らしいからこのままでもいい気もします。
とにかく歩いて、ショッピングモールに着きます。
歩くのは好きです。一時期平均2万歩だったお母さんには勝てないけど。でも学校にいた時に、ほとんど階段と施設の往復だけで1万歩以上いったときは度肝を抜きました。
デパ地下に行って、輝くお菓子を見ます。
優柔不断なのに選択肢を増やしまくろうとするお母さんに連れられ、数ある選択肢の中からなんとかお菓子を選びます。
包装紙がまるで元々その形をしていたかのように折り曲げられていきました。ブックカバーもそうだけど、店員さんの手に乗ると本当に綺麗に紙が曲がっていって、毎度感動します。
ほやほやに包まれた紙袋を持ちながら、ご飯を食べに行きます。
ショッピングモールに行かないかと言われたとき、こう返しました。
「ご飯食べられるなら」
ただの食いしん坊です。何してんだか。
中華料理屋さんに行きました。先週は韓国料理だったな。お母さんとデートです最高。
以前来た時は謎の小食で二人して半分も食べられなかったのに、今回は両者ぺろりと平らげて、デザートもいけるなとか言っていました。
お目当ての欲しい本を買いに、本屋さんへ行きました。
今、映画をやってる作品の原作です。
suisさんが歌う『若者のすべて』が主題歌で、それにがっつりハマった私たちは小説を読んでみようという話になりました。
私はこのカバーでフジファブリックを知ったのですが、原曲ってやはり最強ですね。気怠い感じがするのに、そっと背中を押してくれるような、そんな温かさが滲み出ている気がします。
この本だけを買いに来たんです。というのもまだ読み終わってない本が2冊もあるのですから。
店頭には、今人気だったり、何か特集をしていたり、不朽の名作だったりする本たちがずらり。
私は本の表紙を見るのが好きで、よく置いてある本を眺めています。
魅力的な言葉が書かれている帯とか、可愛いジャケットとか、目を惹くタイトルとか。
まさに、本好きほいほいです。
そして単純な私は、そんな本屋さんの虜になるのです。
違うお店にいるよーと言うお母さんを電話で呼びます。
「これが欲しかった本なのね」
「うん」
「でね、この表紙見てください。じゃん」
その本はなんと、ヨルシカコラボの本だったのです。見つけちゃった。
黒でシックでかっこいいわけです。ロゴが虹がかってるの、素敵なんです。
かつ、ヨルシカの『第一夜』は私がヨルシカに大きくはまるきっかけの歌だったりします。自分で曲を見つけられたことがよかったのでしょう。アウトロの歌詞に感動したのを覚えています。
実際、この本を見た時、体が吸い寄せられるほどびびっと来てしまいました。
そして、旅行のためにいつか読みたいと考えていた本が一冊。
両親からも勧められていたので、読んでみたかったのです。
見ていると、いつか読んでみたいと小学時から思っていた一冊を見つけました。
パッケージがかっわいいんですこりゃあ。レモンが好きなんだと思います、私。
「どうしたらいいかな」
「んー、じゃあ」
と言ってお母さんは、初めに持っていた本以外の三冊を、ぱんぱんぱんと手に取りました。
「これも買おうー!」
嬉々としてそう告げるお母さん。いや、買うの私な。
私だって湯水のようにお金があるわけじゃないんです。収入ないのだから。
自分の周りに先生にまでお金を借りている友人がいるので、もう感覚バグってきてますが。いい人なんだよな、金銭感覚と勉学だけなんか欠けてるけど。リズム隊、かつ大切なドラマーとして、お願いだから退学だけはしないでほしいです。彼がいなくなったら困るどころの話じゃありません。
結果。
私は夢の『本屋さんでかご買い』を達成することができました。やった。
本当に4冊買えちゃうんですね。物欲が多い方ではないので、こうやってその場のノリで買えたりするのは貴重で楽しかったりします。嬉しい。
果たして、夏休みが終わるまでにこの本たちを読み終えることはできるのでしょうか。
ただでさえ読解力が枯渇しているこの脳で、幾多の文豪が綴る奇想天外な物語を理解することは可能なのでしょうか。
読み終わった暁には、もう蝉の声も聞こえないことでしょう。
バンドのメンバーがLINEでわちゃわちゃしているところを見ていたら、少し友人たちに会いたくなりました。
動画、喜んでくれたみたいで良かったです。作ったかい、ちゃんとありました。
軽音部を立ち上げたはいいものの、部員入ってくれるのかな。
「欠陥しまくりのおかしな先輩たちがいるけど、そんなこと気にせず俺はバンドがしたいんだ!」って目を輝かせてくれる部員を大大大募集してます。
友人とだいぶ頑張ったので、一年で潰れるとかは流石に避けたいところです。始めの目標として掲げたライブだけは絶対開催したいし、成功させたいと切実に思っています。
まあもうすぐ結成一周年なことですし。楽しいし、愉快で大切なメンバーたちもいるのでなんとかなることでしょう。
うっきうきで本たちを眺めていたら、お母さんに
「インスタのストーリーにあげたら?」
と言われました。よくあるそれは、娘の方から言い出すんだわ。
お母さんは本を読むのが得意じゃないと言っていたけど、ジャケットとか本を見るのは好きみたいです。
いつも付き合ってくれて感謝です。