レモネード飲みたい

できれば炭酸の

弟とラーメン、そして一冊

何もない日でした。

前日に歩数、脅威の50歩未満を記録した私は、その日もお昼まで寝ていました。

朝目覚めた私は、明日から大量の予定があることに気がつきます。そして、それに必要なものが何もないことにも。

「弟とご飯食べに行ってもいいからねー! 一応、お金置いとくよー」

ありがたいことにお母さんがこう言ってくれたのを思い出し、とりあえずショッピングモールに行こうと決めました。

 

「私ショッピングモール行くから、なんか買ってくるよ。食べたいものある?」

弟は外に出ないだろうなと思いながら、私はそう聞きました。

「んー。俺、ラーメン屋行こうかな」

まさか、弟が外でご飯を食べるだと。

なら一緒に行くかとなり、二人でラーメン屋さんに行くことが決定しました。

 

家を出た時間は、すでに2時過ぎ。

二人でのんびり歩きながらラーメン屋さんを目指します。

途中、弟が近くにあるいろんなお店を紹介して、「色々あるけど、何食べたい?」と聞いてくれました。優しいです。

私は、弟はラーメンが食べたいんだろうなと思ったのと、自分もラーメンが食べたかったのとで、「ラーメンにしよう」と言いました。

弟も「俺もラーメンがいいな」と言うので、やはりラーメン屋さんに向かいました。

 

弟がおすすめのラーメンを教えてくれて、弟と同じやつを二つ頼みました。

後で知ったことなんですけど、弟はそこのラーメン屋さんが大好きみたいで、何を食べたいと聞くと、だいたいそこに行きたいと言うんだとか。寮に住んでると知らないことばかりですね。

 

ラーメンは豚骨味で、弟が好きそうなジャンクな味がして、美味しかったです。

カップじゃないラーメンを久しぶりに食べたので、嬉しかったですね。夏にやりたい事リストも一つ埋まりました。

 

弟と別れた後、ショッピングモールに行きました。

百均に行って、買わなくてはいけないものを買い。

すると、近くのお店で私の目を惹くものが売られていました。その名も、『写ルンです

いつかフィルムカメラを触ってみたいと思っていた私は、この夏はとりあえず写ルンですを買おうと決めていたのです。

まだ勿体ない気がして一枚も取れていないので、これからはガンガン使っていきたいと思います。

 

次に行きたいと思っていたお店に行きました。

初めて一人で行くお店だったので、だいぶ挙動不審な行動をしていたのでしょう。

店員さんが話しかけてくれて、なんとか欲しかったものをゲットしました。

 

最後は小説を買いました。

私のスマホはとんでもなく充電の減りが早くて、1日外出してたりすると午後には確実に切れてしまうんです。なので移動中は紙の本を読もうかなと思って、本屋さんに行きました。

とは言っても特定の読みたい本があったわけではなかったので、買う本に迷ってしまいました。

そして、だいぶ前に友人がちらっとお薦めしてくれた小説があったことを思い出しました。

正直、いつお薦めされたかも覚えていません。きっと本当に些細な会話だったのでしょう。でもなぜか過去の私は、その小説のホームページに飛んで、スクショをして、写真フォルダのお気に入りに入れているもんですから、これは読みたいと思ったのです。

本を探す機械の前に立って、文字を打ち込んで。

出てきた紙に書かれた番号とタイトルから、一冊の小説を探しました。

小説を見つけた時、本棚から抜く前に著者名が目に入りました。作者さんのことはこの小説で知ったんですけど、それは既視感のある名前でした。

惹かれた私は、たった一冊しか無いその小説を手に取りました。

小説好きの友人がお薦めしている小説なんて読むしか無いよなと思いながら、そそくさとレジに向かいました。

私は友人である、彼の文章が凄く好きなんです。飾っているわけでは無いのに、どこか優しさを感じるところとか。今も書いてたりするのかな。

 

私も小説を書いてたことを思い出します。

暇で暇でたまらなかった中学時代、私は登下校時に小説を書いていました。

飽きもせず、それは毎日。電車に揺られながら、せっせとスマホに打ち込んでいました。

何を書いていたかって、バンドの話です。

一人の無邪気な女の子が、何もない男の子を軽音部に誘う話。

女の子は私の理想でした。優しくて元気で、いつもニコニコしているけど、どこかに闇を抱えている。

ですが当時の私は、完全に男の子の様でした。何ものめり込めることがなくて、充実しているはずなのに何かがつまらない。

でも、私はその小説を書くことで、今はない未来を見つけることができたんです。起こるなんて想像もできない世界を、自分で創りたかった。

現実はやっぱり変わっていて、当時の私には想定外だったであろう高校時代を送ってるんですけどね。

ちなみに小説はたったの3話までしか書いていないです。プロットだけ書いて、止まったパターンですね。

でもまあいいんです。過去の私が見た未来より、ずっと色濃い現実が流れているから。

それは過去の私が小説を考える上で、未来の世界はこんな風がいいと信じて、それが現実の私に繋がったからかもしれません。

いつかまた書きたくなったら書こうと思います。それはこの話かもしれないし、違う話かもしれないけれど。

文章を書くのは好きみたいなので、このブログの様に様々な形で書いていくのかもしれません。

友人も書きたい時に書いて欲しいですね。そして、あわよくば読ませて欲しいなと思ったりもします。