レモネード飲みたい

できれば炭酸の

初めてライブに行った

初めて、ライブに行きました。

こんだけバンドをやっているのに、ライブは行ったことなかったものですから、自分でも驚きです。

いつか行きたいなーなんて思っていたら、冬くらいに友人から連絡があって即決しました。

場所はZeppです。初めて行った。

 

ちょっと早めに集まって、ぶらぶらお店を回ってご飯を食べていたら、もう開場時間になっていたことを発覚。

確かに、赤いTシャツを着てた人がいっぱいいました。

急いでその場に行ったらまだ番号が先だったので、しとしと雨の中で待ちます。

 

中に入って待ち構えるは、ワンドリンク。ライブっぽい……!

ペットボトルを買うと、ホルダーがもらえるんだそうです。少しワクワクしながらペットボトルを買って、カバンに着けました。バンド好き感が出ていいですねへへ。

 

グッズ販売に並びながら、何を買うのが主流なのかを友人に聞きました。

「タオルとラババンとかかなー」

と言われたので、じゃあその二つを買おうと決めました。

ちなみに、行ったのはSHISHAMOのライブです。

なので赤いラバーバンドと『SHISHAMO』と書かれているタオルをゲットしました。ライブっぽさに憧れてた身としては、最高です。

 

会場に入ると、人が想像よりいて驚きました。

Zeppの一階席は立ち見で前から詰めていく感じなので、より多く感じたのかもしれません。

でも背伸びをすればちゃんと3人見えるくらいの場所に行けました。友人の中で一番背が低い私を真ん中に通してくれてありがたかったです。

 

少し待つと出てきたSHISHAMOメンバー。

登場シーンで照明とかスモークとかがガンガンに炊かれていて、最高にかっこよかったです。

高校もあんな風にスモーク炊けたらいいのにねと言ったら、同じ裏方メンバーである友人に予算ないと却下されました。知ってた。

 

いきなり曲が始まって、手を挙げだす人たち。

これって本当にあるんだと感動しながら、自分はどうすればと戸惑いました。

ふと横を見ると、友人が当たり前のように手を挙げていたので私も真似してやってみると、思いのほか楽しいこれ。

結局ライブ通して、手を挙げまくっていました。抱えていたつちのこぼっちちゃんは、所有者の元へ戻しました。

元々、音楽には体が先に動いちゃう人間なので、手を挙げないところもノリノリだったことでしょう。

 

そして、ライブって音響半端ないですね。

SHISHAMOの歌って、ギターソロの塊みたいな曲が多くてびっくりしました。凄すぎる。

会場全体にこれでもかってくらい楽器の音が聞こえる、幸せかな。ベースの音もいっぱい聞こえてテンション上がりました。

と言っても、私のバンドは比較的ベース聞こえるんですけどね、私が音量上げすぎてるから。許してくれるバンドメンバーは優しいですほんと。

後、バラード系の低音ってめっちゃかっこいいんですね、自分があまりバラードを弾かないから綺麗すぎて驚きました。

 

あと思ったことがあって。

プロってまじでリズムが狂わない。当たり前かもしれないけれど、バンドやってる身としては感動しました。

拍と合わせて『たんたんたんたん』って拍手をすると、大抵の場合どんどん音が速くなるはずなんです。

なので本番で拍手をお願いするときは『うんたんうんたん』くらいで叩くんですけど、プロは違かった。

拍手がどんだけ速くなっても、音自体は走らない。例えイヤモニで聞いていたとしても、大量の人が違うテンポで拍手していたら、自分なら走ってしまいそうな気がします。

歌いながらどんどん走っていく曲は演奏者たちが楽しくて走ってるからいいんですけど、私とかが弾くと観客の拍手に引っ張られるからBPMが上がっちゃうことが多いんです。

テンポキープできるってことは、心の中にメトロノームが住んでるのかな。空けておくので、私のところにも越してきてほしいです。……練習しよう

 

タオルブンブンするのも楽しかったです。タオル回す曲を弾いても、流石に児童館では回せませんもん。

そしてそのあとの、『明日も』がさいっこうに良かった。

私には小学生の時に憧れていた先輩のバンドが二つあって。

その一つである、私にとって伝説のようなガールズバンドがいたんです。

全員とんでもなく楽器が上手いし、歌うまいし、楽しそうに弾くほんと魅力的なバンドで。完成度が半端じゃないくらい高くて、毎度息を呑むような演奏をしていました。

かつ、私はそのメンバーの中に仲がいい先輩がいたこともあり、演奏を聴くのが大好きだったんです。

そんな先輩たちが披露していたのが、明日も。SHISHAMOを知ったのは、先輩たちの明日もがきっかけでした。

歌詞が刺さるんです、とにかく。

友達が話すドラマの話なんて一つもわからなかったし、東京に住んでたのに渋谷も原宿も行ったことなかった。好きなのは小説だったし(小中学生向けの絵が描かれた児童書シリーズが大好きだった)、図書館に毎週通い詰めて10冊の上限ギリギリまで借りまくるような、そんな小学生でしたから。

友達が洋服がどうの、おしゃれがどうのと言う中で一人本屋に通う人間。ちょくちょく何かやらかして、一年に一回は必ず怒られ泣いていた人です。二番の歌詞とか、サビとか、当時小4の私にクリティカルヒットしました。

こんなヒーローになりたかった。なれたでしょうか、まだなれるかな。

生で聞けて、鳥肌が立ちました。もう先輩たちの演奏はうろ覚えで、動画に残していないことも本当に後悔しているけれど。この曲を聴くたびに、先輩たちのバンドとそれに目を奪われる私をふらっと思い出します。

 

帰りは3人でアニメの話をしながら電車に乗って、解散しました。誘ってくれて嬉しかった、ありがとう。

 

人生初のライブで『明日も』が聞けて、今もバンドをやっている奇跡を噛みしめながら、私は今日もベースを弾くのでしょう。